カリウムに関するQ&A

カリウムに関する質問情報を掲載しています。用語解説については「カリウム」をご覧ください。

2009年05月07日 Q.質問
糖尿病を持病に持つ76歳の母親が人工透析をしているのですが・・・。現在入院中で、カリウムとか糖分の摂取を控えなければならないのですが、元々、甘い物や、果物類が好きで、隠れて食べているようなのです。知り合いの看護婦さんから透析中に食べれば大丈夫と聞いた為、主治医の先生にお願いしたのですが、当院では透析中の飲食は禁止していますとの一点張り。理由は、透析時間が長くなり、心臓に負担がかかるからだそうですが、ほかの病院で大丈夫な事がダメな事ってどういうことなのでしょうか?隠れて食べる事の方が怖いように思うのですが・・・。病院を変わる以外に方法は無いのでしょうか?母親は食べるのだけが楽しみで、かわいそうでなりません。よろしくお願いいたします。

2009年05月13日 A.回答
糖尿病の持病で人工透析のお母さんの食事たいへんですね。私は糖尿病から合併症で人工透析になりましたので、他人事とは思えず参考になればと思い投稿致しました。あなたはお母さんに元気で長生きして欲しいので、ここに質問したのだと思います。「医は忍術」でなく「算術」などの意見もあるようですが、わたしは通院しておられる病院の指示は正しいと思います。なぜカリウム(K)の血液濃度が高いといけないのかはご存じだと思いますが、改めて下をご覧下さい。透析前血清K濃度の標準値を3.5~5.5 mEq/Lとし、6.0 mEq/L以上を危険領域とする。 平均的な人では、生体内の総K量の約80%は筋肉細胞内にある。このように、筋肉細胞は大きなK貯蔵能を有している。したがって、筋肉は血清K濃度の変動を緩衝する役割を果たす。これは、同じ量のKを摂取しても筋肉量の大小によって血清K濃度の上昇程度が異なることを意味している。すなわち、たとえ同じ量のKを摂取しても、筋肉量の少ない患者では血清K濃度がより大きく上昇する。そこで、筋肉量が少ない高齢者や全身衰弱の著しい患者は高K血症をきたしやすい。クレアチニン産生速度は筋肉量を反映する。したがって、クレアチニン産生速度が小さな患者は高K血症をきたしやすい。ここで、日本透析医学会統計調査委員会報告にある「%クレアチニン産生速度」と「クレアチニン産生速度」とは異なることに気を付けなければならない。%クレアチニン産生速度とは、対象としている患者と同性、同年齢の非糖尿病の透析患者における平均クレアチニン産生速度に対する、対象としている患者のクレアチニン産生速度の百分率である。 クレアチニン産生速度(CGR)は、%クレアチニン産生速度(%CGR)と年齢(Y:歳)から以下の式により算出される。 男性:CGR = %CGR×(23.35-0.15 Y)/100 女性:CGR = %CGR×(19.39-0.12 Y)/100CGRが低いほど高K血症をきたしやすく、とくにCGRが10mg/kg/day以下では血清K濃度が上昇しやすい。 事に「高カリウム」については「高カリウム血症の症状」(1)高カリウム血症の臨床症状軽度の高カリウム血症では無症状であることが多い。比較的高度の高カリウム血症では、「口のまわりがしびれる」、「胸が苦しい」、「体がだるい」などの症状が出現する。さらに高カリウム血症が高度になると、急速に心臓に関する症状、例えば、徐脈や不整脈が出現する。高カリウム血症で臨床症状が出現すると、すでに危険な状態にあるが、心臓に関する症状が出現すると、今や死が迫っていると考えるべきである。を読んでいただけるとおわかりの様に、即「生命」にかかわります。どうしてもカリウムを多く含む食べ物(果物・生野菜・など)を食べたいのなら、食べる工夫をしてはいかがでしょうか!?たとえば、一度茹でるとか、水につけるとかして、カリウムを下げる。後は、カリウムの多く含んだ食事をした直後に「カリメイト」や「アーガメイトゼリー」などの薬を摂取する。透析中の食事ですが、私の通院している病院では「弁当」をだして下さいます。透析中に水分を取る方もおりますが、医師の指示に従って量は決められているようです。また、日ごろの食事に関しては「管理栄養士」さんから食事指導を受けておりますね。(当然されておられると思いますが)それでも解決しないならに、わがままを何でもきいて下さる病院を探すしかないでしょうな。お母さんが元気で長生きできるには、何が最良化を考えて看病して下さい。
 
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